行きやすい美術館というのは幾つかありますが、太田記念美術館もその1つではないでしょうか。
JR山手線「原宿駅」から徒歩5分。「明治神宮前駅」より徒歩3分。
ラフォーレ原宿に行く手前に看板が出ているので、方向音痴の私ですら迷わず行けるところが嬉しい…。
主に浮世絵版画をメインに扱っており、 展示室は1階と2階。
吹き抜け天井で2階から1階が見える展示室の作りが印象的なこじんまりとした美術館です。
今回は、「江戸の恋」という展示を観に行って来ました。
1枚1枚丁寧に作品のストーリーを説明したキャプションがつけられて、物語を読みながら作品を鑑賞出来る様な展示になっていました。
主に、吉原の日常風景や歌舞伎・浄瑠璃の演目になる様な恋の作品や当時の大きな恋に関する事件を題材に扱った展示構成になっていました。
心に残っている作品は、口では言えない思いを手紙で伝える作品でインターネットを普及した現在でも文字を書いては消してみたいな悶々とした風景が共感してしまいます。
ただ、恋に命を掛けて生きる江戸の人達が少し怖くもありました。
今の時代、腹が立っても人を切らないし、安易に身投げもしませんから。
だけれど、そんなに情熱的に生きる感覚もちょっぴり感じてみたい好奇心に駆られる部分もあります。
また、明治に作られた作品はそれ以前の作品と違って色もよりハッキリと急に劇場的に躍動感が漂っていて時代の空気感も感じれて面白かったです。
しかし、当時の人は本当に器用ですね。
こんな細かな線も木版だと思うと感動してしまいます。
今回の展示 「江戸の恋」展 は、今月30日の日曜日まで。
2月4日(金)からは「信じるココロ」展 に展示が変わります。
気になる方はお早めにご覧ください。
「江戸の恋」展
会期:2022年1月5日(水)〜1月30日(日)
時間:10:30〜17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜日(1/10は開館)、1/11
入館料:一般800円、大学生600円、中学生以下は無料