意外に思われるかも知れませんが、芸術家は部屋を綺麗にされている方が多いです。
または、自分の作業範囲内だけは作業しやすいように整えていらっしゃる方が多いように思います。
人によっては空気清浄機を使用される方もいます。
例えば、絵画の制作だと埃が画面に付着してしまうと取り除くのにピンセットが必要になったり、絵の具が硬化すると剥ぎ落して修復しなければいけないからです。
また、陶芸だと粘土に不純物が混ざり込むと焼き締めた時にそこが空洞になってひび割れの原因になってしまうからです。
もちろん、フランシス・ベーコン並みの精神力と画風な方は例外ですが。
平均的な芸術家の部屋の話です。
そんなわけで、私も片付けは得意な方ではなかったんですが意図せず掃除をするようになりました。
しかし、片付けや掃除って面倒ですよね。
狭く見える家でも意外と清潔に保たなければ、ならない部分が多いと感じてしまいます。
時々、面倒臭いなと怠惰な心が顔を出してしまいます。
そんな時は、ふと見た昔の中国映画を思い出してしまいます。
師匠が弟子に武術を教えずに掃除や雑用ばかりさせていて、弟子は何でこんな事をしなければならないんだとやる気をなくしてしまいます。
でもある時、敵と戦う瞬間に師匠が「あの雑巾掛けの手捌きを思い出せ」と声掛けして、あれは武術の訓練だったのかとハッとする。
そんな場面です。(おぼろげな記憶ですが。)
それで、そんな記憶の中を妄想しながら、そうだ!これはトレーニングなんだ!と自分に言い聞かせてみたりして。
よくいいますもんね。
日本女性の平均寿命が男性よりも長い理由の1つに家事で体を動かす時間が長いからというもの。
掃除は立派な運動なのかも知れません。
そんなわけで細かい部分の掃除は、作業で疲れた時などに気分転換を兼ねて掃除をしています。
後は、汚れが目立った時に気がついたら綺麗にするように心がけています。
年々、忘れっぽくなってきているので気がついた時にやっておかないと絶対やらない自信があるから。
他には顔を洗うついでに洗面台を拭きあげるとか。
絶対やらなくても良いと自分に言い聞かせながら、でも綺麗な部屋って気持ち良いよねと自分自身にプレッシャーにならないように誤魔化して掃除しております。
あの手この手です。
もっと掃除も面白く出来たら良いですが、今のところゆるスポーツ感覚な気分でやっています。
皆様は、どんな気分で掃除のモチベーションを上げていらっしゃるのでしょうか。
気になります。