“はな”という言葉の語源には中央という意味があるそうです。
確かに「花」は植物の中心にあるし、「鼻」も顔のおおよそ中心にありますもんね。
という事で今日は「鼻」を描いていきたいと思います。
鼻を描くポイントは、目頭と目頭の間が小鼻と大体同じ幅になるように描く事です。
但し、人の顔は一律ではないので、じっくり観察しながら微調整して描いてください。
目頭の間は少し凹んでいるので影を入れます。
逆に鼻の高くなる部分は、光が当たりやすいので影をあまり入れる必要はないです。
鼻頭の下に影を描いていくと立体感が出てきます。
メイクアップする時に、鼻頭の下に軽くチークを入れる事がありますが、ラファエロの描く女性みたいで個人的には素敵な方法だと思っています。
(チークを入れた部分が影に見えて鼻が高く見えますし、白い鼻の女性の鼻が薄ら血の気を帯びて赤くなっていると可愛い感じに見えるので、キュンってなるかもしれません。)
色々なアーティストの鼻の描き方を集めてみました。
フェルメールは常に光を感じるような描き方をしています。
レオナルドダヴィンチは、スフマートという色のグラデーションを利用して陰影をつけているので柔らかい印象です。
ゴーギャンは、平面的にペッタリした描き方をしています。
ゴッホは、かなりデフォルメされた形の鼻をアウトラインを意識して描いています。
アーティストによってかなり描き方に違いがあるので色んな鼻の表現を観てみるのも楽しいです。
アニメーションのキャラクターの鼻も集めてみました。
全体的にあっさり描かれている印象です。
恐らく、目や口と違ってそんなに感情を表す部分ではないからだと思います。
逆に、目や口は実際の人間より大きく描いてキャラクターの気持ちを鑑賞者に伝わりやすくしていのでしょう。
しかし、ブタゴリラ(キテレツ大百科)のキャラクターだけ鼻が上向きなのは、ちょっとヤンチャな人物像を想像させる描き方にみえます。
日頃、そんなに鼻ばかりみる機会もないのでじっくり見てみると面白かったです。
ちなみにどんな鼻が美鼻でしょうか?
未だによくわかりません。
ただ、気になる鼻があるとすれば、ニコール・キッドマンの鼻ですね。
シュッとしているからかな?