今日は、目玉を描いてみたいと思います。
絵を描く事が初めましての方向きの描き方です。
今回使う道具はこちら→
・鏡(大きい方が望ましく拡大鏡なら尚良いです。)
・コンパス
・消しゴム(練りゴムと固形の消しゴムを使用しています。)
・0.9mmのシャープペンシル
描く前に知っておいて欲しい事
眼球は 球体が窪んだ目の穴に入っているという事実を踏まえて、球体がまぶたに隠れている事を常に意識しながら描きます。
①コンパスを使用し円を描き、陰影をつけます。
(今回は、光の強い部分が中央に来るように影を入れています。余分な線は後で消すのでおおまかに入れて構いません。)
② 球体を意識しながら瞳の輪郭を描いていきます。
(粘膜の部分なども描きます。)
③瞳の濃い色の部分と光の強くあたる部分(ハイライト)を描いていきます。
(瞳孔がダーク系の色味の場合は色味を足してください。)
④更に細かく陰影をつけていきます。
(まぶたの部分は眼球に覆いかぶさっているので影が落ちています。細かく描いていってください。
また、眼球には 水分が含まれており、瞳孔の下に少し水分が光っているので、そこにハイライトを入れるのもお忘れなく。
その次に粘膜部分も水分が他の皮膚より多いので、軽くハイライトを入れるつもりで描いてください。)
⑤ 眉毛や睫毛、目の周りの陰影の強弱を意識して描く。
(眉毛は、眉尻は毛の流れが下から上に生えています。
中央から眉尻は上下に生えて交差しているのでしっかり観察しながら形を整えながら描きます。
睫毛は、生え際からUの字を描くように球体を意識しながら描くと自然に描く事ができます。)
完成です。
絵画用の モデルを彫刻科でおこなっていた時に、ある学生さんが目が動くから作りづらいと訴えながら、ずっと目を見つめられた事がありました。
お気持ちは凄くわかるのですが、残念ながら大抵の生き物や植物は描いているうちに動いてしまいます。
自分のベストな形を何度もエスキース(下書き)したりドローイング(素描)で練習したりして好きな瞳の形を探るしかありません。
逆にいえば、自分の理想の瞳を描く事も自分の好きを知っていれば簡単に描けるところが醍醐味なのではないでしょうか。